清掃豆知識Blog

フローリング・クッションフロアを傷めない掃除のコツと、プロに頼む目安

クッションフロアのベタつき、黄ばみ、ツヤ落ち。フローリングの傷や洗剤の染み込み。床の悩みは、床材ごとに答えが違います。先に結論です。

  • 床の掃除は、落とす力より傷めない工夫が大切です。基本は、ゴミを先に取り、薄めた中性洗剤で拭き、洗剤を残さないこと
  • クッションフロアのベタつきは、まず中性洗剤で拭きます。取れない油汚れや皮脂はアルカリ電解水、シールの粘着はシールはがしも使えます
  • 黄ばみは、軽ければプロの軽研磨で落ちることがあります。落ちずに広く目立つなら、張り替えが現実的です
  • メラミンスポンジは、床や光沢のある面には使わない方が安全です
  • フローリングは隙間から洗剤が染み込むので、洗剤を使ったらすぐ拭き取ります

目次

床の種類の見分け方

床の掃除で失敗しやすいのは、床の種類を思い込みで決めてしまうことです。水への強さも、洗剤との相性も、材料で変わります。

  • フローリング:木の表面を持つ床です。実際は、合板の上に薄い木の板や木目のシートを貼ったものが多く使われています
  • クッションフロア:塩化ビニル(ビニール)でできたシート状の床材です。踏むと少し沈みます。洗面所、トイレ、キッチン、賃貸の部屋によく使われます
  • フロアタイル:同じ塩化ビニル系ですが、クッションフロアより硬い、タイル状の板です

足で押して少し沈めばクッションフロアです。硬くて、板ごとのつなぎ目が見えれば、フローリングかフロアタイルでしょう。わからないときは、管理会社や、施工した会社に聞くのが確実です。

フローリングには、表面の仕上げ(ウレタン塗装、オイル塗装、コーティングなど)の違いもあります。無垢材やオイル塗装は水を吸いやすく、水拭きを避けるなど、仕上げによって気をつける点が変わります。

日常のお手入れ

日ごろの汚れの正体を知っておくと、道具も選びやすくなります。

  • 皮脂汚れ・ベタつき・黒ずみ:裸足で歩いたときの足裏の油分や手垢が付いた、酸性の汚れ。ホコリと混ざり合って、床全体のベタつきや黒ずみになります
  • ワックスの劣化・くすみ:年月の経過や歩行による傷、洗剤の残りなどで、表面のツヤが失われた状態

道具と洗剤

  • 道具:マイクロファイバークロス(雑巾と違い、力を入れなくても汚れをからめ取れます)、フロアワイパー(腰をかがめずに拭けます)、ペットの毛やホコリには、ダスター
  • 洗剤:中性洗剤を薄めて使い、固く絞った布やワイパーで拭きます

コツは、力を入れず、滑らせるように拭くこと。洗剤を使った場合は、最後に水拭き・乾拭きをして、洗剤を残さないようにしましょう。

洗剤の種類の使い分けは、洗剤はこの4つで足りる!種類と使い分けのコツにまとめています。

フローリングの汚れ・くすみのビフォーアフター
フローリング(施工事例)
クッションフロアの汚れのビフォーアフター
クッションフロア(施工事例)

マイクロファイバーで床に傷はつくの?

マイクロファイバーは、とても細い繊維の布です。布そのものは柔らかく、床を削る素材ではありません。

気をつけたいのは、布に挟まった砂や小石です。玄関から入った砂つぶが床に残っていると、拭いたときに布の下で動き、細かい傷の原因になることがあります。

  • 拭く前に、ワイパーや掃除機で砂やゴミを取っておく
  • 布が汚れてきたら、洗うか、新しいものに替える
  • 床に押しつけず、軽く滑らせる

玄関やベランダの近くは、砂が入りやすい場所です。そこだけ先に吸っておくと安心です。家具を動かすときも、床に砂が残っていないか見ておいてください。椅子や家具の引きずりも、床の傷の原因になります。

水拭きはどこまでしていい?

フローリングは、表面が水に強い加工でも、板の継ぎ目や端から水が入ることがあります。入ると、シミやひび割れ、反りの原因になります。水拭きは固く絞った布で、汚れが気になる所だけにして、拭いたら乾拭きで水分を取ります。無垢材やオイル塗装の床は、水を吸いやすいので、水拭きを避けて乾拭きが基本です。床にじかに水や洗剤をかけるのも避けます。

クッションフロアは、表面が塩化ビニルで、継ぎ目も少ないので、水に強い床材です。それでも、シートの継ぎ目や壁際から水が入ると、下地を傷める可能性があります。こぼしたら早めに拭き取ってください。

クッションフロアの掃除と困りごと

基本の掃除の仕方

床材メーカーが案内している方法に沿って、まとめます。

  • 普段:掃除機でホコリを取り、固く絞った雑巾で水拭きします。汚れのほとんどは、水拭きで取れます
  • 少し汚れが気になるとき:薄めた住居用の中性洗剤で拭き、最後に、固く絞った雑巾で拭いて洗剤を残さないようにします
  • 凹凸(エンボス)の黒ずみ:表面の細かい凹凸の溝に汚れが入ると、平らな雑巾では届きません。薄めた中性洗剤をつけて、歯ブラシなどで、円を描くように軽くこすります。仕上げに水拭きをします

ツヤを出そうとして、ワックスをかけるのはやめてください。クッションフロアはワックスとの密着性が劣り、メーカーもワックスがけをすすめていません。

拭いても汚れが残るとき

何度拭いても汚れが取れないときは、次を順に確かめます。

  • 拭いている布が汚れていないか:汚れた布では、汚れを広げるだけです
  • 洗剤が残っていないか:洗剤の成分が残ると、ホコリや皮脂を引き寄せて、汚れやすくなることがあります。洗剤を使った日は、水拭きを多めにします
  • 凹凸の溝に入っていないか:上の歯ブラシの方法が役に立ちます
  • 汚れが固まっていないか:油や食べこぼしが固まって、粘着性の汚れになっていることがあります。次のベタつきの項を見てください

それでも変わらなければ、汚れではなく、表面の傷みや変色の可能性があります。黄ばみとツヤの項で、見分け方を書きます。

ベタつきの原因と落とし方

ベタつきは、原因で対処が変わります。

  • 皮脂や食べこぼし:薄めた中性洗剤で拭き、水拭き、乾拭きの順で仕上げます。油汚れや皮脂のベタつきが取れないときは、アルカリ電解水を使う方法もあります(次の「洗剤はどれを使えばいい?」を参照)
  • 油汚れ:キッチン近くに多く、時間がたつと粘りが出ます。中性洗剤で落ちなければ、アルカリ電解水を試すか、次の粘着性の汚れと同じ扱いです
  • 湿気:汚れではなく、夏場や梅雨の結露が原因のことがあります。乾いた雑巾で乾拭きをして、換気や除湿をします

粘着性の汚れ(油汚れ・シールなどの粘着)は、現場では次のように対処しています。アルカリ系の洗剤を使うか、シールはがしなどを活用して、頑固な汚れを除去します。

使うときの注意は、次のとおりです。

  • 洗剤やシールはがしの製品表示を読み、床(ビニル系の床)に使えるか確認します
  • 汚れのある部分にだけ使い、目立たない所で試してから本番に移ります
  • 使ったら、水拭きで洗剤の成分を拭き取ります
  • 洗剤は混ぜないでください。特に、塩素系と酸性のものを混ぜると、有害なガスが出ます
  • ゴム手袋をつけて、換気をします
  • シールはがしには、引火しやすい製品があります。火気のそばでは使わないでください

黄ばみは落とせるの?

黄ばみの原因として、よく挙げられるのは次のものです。

  • ゴム製品との接触:椅子やテーブルの脚のゴム、ゴムマットが長く触れていると、変色や色移りが起きることがあります。床材メーカーも注意点に挙げています
  • 日光:紫外線で色が変わることがあります
  • 熱:塩化ビニルは熱に弱く、熱湯や熱を持つ電化製品で、変色したり溶けたりすることがあります
  • 汚れの蓄積:皮脂やホコリ、洗剤の残りが重なって、黄色っぽく見えることもあります

見分けるヒントは、黄ばみのある場所です。椅子の脚やゴムマットの形に沿っていれば、ゴム由来の可能性があります。窓際だけなら日光、床全体なら汚れの蓄積から確かめます。

現場での対処は、次のとおりです。

  • 軽度の黄ばみは、軽研磨で落ちる場合があります
  • 落ちない場合、その範囲が大きく目立つなら、張り替えをおすすめします

軽研磨は、クレンザーやコンパウンド(研磨剤)を使って、手で擦る方法です。範囲によっては、ポリッシャー(研磨の機械)を使って研磨します。クッションフロアでも、実施した経験があります。表面を削る作業のため、プロが床の状態を見ながら加減しています。軽研磨をご希望の場合は、ご相談ください。

ゴムなどが深く染み込んだ黄ばみは、削っても落ちないことがあります。家具の下や隅で目立たない程度なら、そのまま使うのも一つの選択です。広く目立つ場合は、張り替えをおすすめします。張り替えは、シックでは承っておりません。内装の専門業者へご相談ください。

予防には、ゴムの脚の下に布やフェルトを挟むのが有効です。ゴムマットを床に直接敷くのは、避けた方が安心です。

ツヤがなくなったときは

ツヤ落ちの原因は、主に3つです。

  • 汚れや洗剤の膜:薄い膜が光を反射しなくなっています。薄めた中性洗剤で拭き、洗剤が残らないよう水拭きと乾拭きをすると、戻ることがあります
  • 表面の細かい傷:歩行や椅子の引きずりで、細かい傷がつき、光が乱れて見えています。拭いても戻りません。硬いブラシや研磨力のあるスポンジで強くこすったことが、原因の場合もあります
  • 経年の劣化:長く使うと、ツヤが落ちるのは自然なことでもあります

ワックスでツヤを戻すのは、すすめません。ツヤが戻らず、見た目が気になるなら、張り替えを考える時期かもしれません。椅子の脚にカバーをつけると、傷やツヤ落ちを減らせます。

フローリングのベタつきと傷み

フローリングのベタつきは、主に3つです。

  • 湿気:夏場や梅雨に、床が空気より冷たいと、空気中の水分が床につきます。乾拭きで水分を取り、換気や除湿をします
  • 油分:足裏の皮脂や、調理中の油や煙です。薄めた中性洗剤を含ませた布で拭きます。床に水や洗剤を直接かけないでください
  • ワックスの劣化:ワックスの膜が部分的にはがれて、その成分がベタつきを生む場合があります。古いワックスの上に重ねると、ムラになりやすくなります

ワックスが原因で、ベタつきが続くなら、古いワックスを一度はがして塗り直します。はがす作業(ワックス剥離)は、薬剤の使い方を誤ると床を傷めます。専門の業者に任せた方が安心です。

水拭き用のロボット掃除機やスチームモップにも注意が必要です。床材メーカーによっては、継ぎ目から水分が入って膨れや変色につながるおそれがあるとして、使用をすすめていません。使う前に、床材の説明書で確認してください。

傷は、色の近い補修用のスティックやペンで、軽いものなら目立たなくできます。深い傷や、きれいに直らないときは、補修の専門業者に相談してください。

メラミンスポンジは床に使える?

床には、使わない方が安全です。

メラミンスポンジは、スポンジの硬い網目が、細かい研磨剤のように汚れを削り取ります。ということは、汚れと一緒に、表面そのものも少しずつ削れているということです。

  • 表面がコーティングされた面
  • 光沢のある面
  • ワックスで保護した床

こうした面に使うと、保護膜が削れて、細かい傷だらけになります。クッションフロアも、表面のクリア層で光沢を出している製品があります。繰り返しこすると、ツヤがなくなる可能性があります。フローリングも、塗装やコーティングが削れて、ツヤ落ちや汚れの入り込みの原因になります。

どうしても使うなら、目立たない場所で試して、軽い力で、汚れの部分だけにしてください。

やってはいけない!NG例

床掃除のNG例の一覧図
  • ワックス・コーティング面に、メラミンスポンジを使う:保護膜やコーティングが削れて、傷がつきます
  • 業務用など、強すぎる洗剤を使う:床材の表面やワックスの被膜が傷んだり、変色したりするおそれがあります
  • 硬いブラシや研磨パッドで強く擦る:細かな傷がついて、かえって汚れが溜まりやすくなります
  • 大量の水をかける・水分を放置する:床の白ボケや傷みの原因になります。拭いたら、すぐに乾拭きを

現場から

洗剤はどれを使えばいい?

床の種類で分けてお答えします。

フローリングは、薄めた中性洗剤までにしてください。使ったら、すぐに拭き取ります。

クッションフロアの油汚れや皮脂のベタつきには、現場では、アルカリ電解水をおすすめしています。簡単で、人体への影響が少なく、床の主な汚れである油汚れと皮脂汚れを落とせるためです。

クッションフロアで選ぶときの線引きは、次のとおりです。

  • アルカリ電解水など、市販で購入できるものなら使えます
  • 業務用の洗剤は、強すぎる場合があります。ご家庭では避けてください

使うときは、製品の表示を確認して、手袋をしてください。「絶対に安全」ということではありません。迷ったときは、中性洗剤にとどめてください。

失敗例

  • フローリングに洗剤が浸透して、シミになっていたことがあります。染み込んでしまうと、表面を拭いても元には戻りません
  • 床ではありませんが、鏡面加工された戸棚の表面を、メラミンスポンジで擦って、傷だらけになっていたことがあります。ピカピカの面は、細かい傷が目立ちやすく、ついた傷は拭いても消えません

フローリングとクッションフロアの掃除は、基本的に同じ

現場では、フローリングとクッションフロアの掃除は、基本的に同じと考えています。ゴミを取り、洗剤を使い、拭き取る流れに、大きな違いはありません。

違いは、フローリングは隙間から洗剤が染み込む場合があることです。そのため、フローリングに使うのは中性洗剤までにして、洗剤を使ったら、すぐに拭き取ります。

フロアコーティングをした床の掃除

床にコーティングをしている場合は、膜を傷つけないことが第一です。考え方は、ふつうのフローリングと同じです。

  • ホコリや砂は先に取ります。砂が、膜に細かい傷をつけるためです
  • 汚れは、固く絞った布で拭きます
  • 洗剤は、薄めた中性洗剤を使い、最後に乾拭きで水分を取ります
  • メラミンスポンジや硬いブラシの強いこすり洗い、強い洗剤は、膜を傷めるので避けます

コーティングの種類によって、お手入れの方法や使える洗剤が違います。施工会社が洗剤を指定していたり、保証の条件にお手入れ方法が書かれていたりすることもあります。コーティングをしたときの書類や、施工会社の案内を、先に確認してください。

クッションフロアの汚れ別・早見表

汚れ・困りごと対処注意すること
皮脂・食べこぼし薄めた中性洗剤で拭き、水拭き。油分のベタつきが取れなければ、アルカリ電解水洗剤を残さない。電解水は製品表示を確認し、手袋をする
凹凸の黒ずみ薄めた中性洗剤と歯ブラシで軽くこする強くこすらない
油汚れ・シールの粘着アルカリ系の洗剤、シールはがしを、汚れの部分だけに使う製品表示を確認。目立たない所で試す。混ぜない。換気と火気
夏場や梅雨のベタつき乾拭き、換気、除湿水拭きしたら乾拭き
黄ばみ(軽度)原因を確認。プロの軽研磨で落ちる場合があるゴムの脚の下に布やフェルトを
黄ばみ(落ちない・広い)張り替え。内装の専門業者へシックでは張り替えを承っていません
ツヤ落ち洗剤の残りを拭き取るワックスは使わない

こんなときはプロにご相談ください

  • ワックスが厚く積み重なって、黒ずんでしまい、市販の掃除では落ちない
  • 表面を拭くだけでは解消しない、床全体の汚れやくすみを、まとめてリセットしたい
  • ペットの足腰への負担が気になるので、滑り止め効果のある床にしたい

何度掃除しても変わらないときは、やり方が悪いのではなく、市販の掃除では届かない状態になっている可能性があります。強い洗剤や硬い道具で無理に落とそうとするほど、床は傷みます。「ここから先は自分でやらない方がよさそう」と感じたときが、相談の目安です。

ご予約後、まず写真とヒアリングで事前にお見積りします。写真でも、おおよその判別はできます。状態によっては、現地で確認します。ご了承いただいてから作業日を確定し、確定後の追加料金はありません。

プロの技術

  • ワックス剥離(はくり):古くなって黒ずんだ、厚いワックスの層を、専門技術で完全に取り除き、素地の状態に戻します
  • UG-Eightの施工:ガラスコーティング「アルティメットガーディアン」のうち、床・家具・壁・サッシなどの建築用途に使える製品です。防水・防汚・防傷・滑り止めに適した高光沢のガラスコート塗料で、大理石・木・コンクリート・ガラスなどに適しています

ワックス剥離は、ワックスを塗った床が対象です。ペットの尿やにおいが床に残っている場合は、ペットのおしっこ・においがついた床や壁の対処法と、プロに頼む目安もご覧ください。鏡やガラスの傷とくもりについては、鏡・ガラスのウロコ汚れ、傷つけずに落とす方法と、プロの再生研磨が参考になります。

まとめ

  • 床の掃除は、「マイクロファイバーで、力を入れず滑らせる」が基本。メラミンスポンジや強い洗剤、水のかけすぎは禁物
  • クッションフロアのベタつきは、まず中性洗剤。取れない油汚れや皮脂はアルカリ電解水、シールの粘着はシールはがしで落とす。薬剤は混ぜず、換気する
  • 黄ばみは、軽ければプロの軽研磨で落ちることも。落ちずに目立つなら、内装の専門業者へ張り替えの相談を
  • フローリングは、洗剤を使ったらすぐ拭き取る。ワックスが黒ずんで落ちないときは、無理に擦らず、一度リセットする

合同会社シックは、東京都文京区の清掃会社です。東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県(その他はご相談)で、マンション・戸建て、空室・在室のどちらでも、ハウスクリーニングを承っています。床の状態や素材に合わせた最適な方法を、ご提案します。お気軽にご相談ください。

床だけでなく、壁や巾木、水回りまで家じゅうをまとめてきれいにしたい方は、1日かけて住まい全体を仕上げる家まるごとハウスクリーニング「Ultimate Cleaning®」もご覧ください。

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